CAD/CAM冠〈キャドキャム冠〉

前歯も、奥歯も。 保険で選べる白い被せもの。 CAD/CAM冠は、金属を使わない被せものです。ご自身の歯に使えるかどうか、歯の状態やかみ合わせを確認してご案内します。
※2026年6月の保険制度改定に対応
01 / CAD/CAM冠とは
(歯の形に合わせてつくる、金属を使わない被せもの。)
コンピューターで設計し、専用の材料を機械で削り出してつくります。保険診療で白い被せものを選べる方法の一つです。
前歯から奥歯まで対象
主な材料は、歯科用の樹脂にセラミックなどの細かな粒子を混ぜた「ハイブリッドレジン」です。前歯用・小臼歯用・大臼歯用など、歯の位置に応じた材料を使います。
前歯では、周囲の歯との色合いも考えて、前歯用の材料を選びます。奥歯では、かむ力や、被せものに必要な厚みを確保できるかを確認して材料を選びます。
材料ごとに、見た目も異なります
色合いや透明感は材料によって違います。ご希望を伺い、お口の状態に合う治療方法をご案内します。
02 / 保険適用の範囲
(どの歯が対象になるの?)
上の歯も、下の歯も、前歯から奥歯まで保険適用の対象です。
「対象の歯であること」と「その歯に治療が適していること」は、診察で確認します。
2026年6月 改定
奥歯の条件が変わりました
「ほかの奥歯が何本残っているか」「左右の奥歯がかみ合っているか」という、従来の保険適用条件は撤廃されました。歯の強さやかみ合わせの確認は、引き続き必要です。

03 / 治療前に確認すること
(長く使うために、お口に合うかを確認します。)
歯の位置だけでは、治療できるかどうかは決まりません。主に次のポイントを診察します。
1. 歯がどれくらい残っているか
被せものを支えられる歯の量や高さがあるかを確認します。
2. 被せものの厚みを確保できるか
上下の歯の間に、材料に必要な厚みをとれるかを確認します。
3. 強い力がかかっていないか
かみ合わせや、歯ぎしり・食いしばりの状態を確認します。
保険の対象でも、別の治療をご案内する場合があります。
診察結果とご希望をもとに、無理なく使える被せものを一緒に考えます。
金属を使わない選択肢
被せもの自体に金属を使用しません。金属アレルギーが気になる方は、ご相談ください。
見た目のご希望もお聞かせください
自然な色合いや透明感を重視したい場合も、材料の特徴を説明したうえでご案内します
04 / CAD/CAMブリッジ
(歯が1本ない場合にも、白いブリッジという選択肢。)
「冠」は残っている歯にかぶせるもの。「ブリッジ」は、歯がない部分を両隣の歯で支えて補うものです。CAD/CAMブリッジは、専用の材料を削り出してつくる、金属を使わないブリッジです。

歯がない部分を、両隣の歯で支えます。
装着前の仕組みを示したイメージです。実際の歯の形や材料の色調とは異なります。
2026年6月から 保険適用に
対象は、5番目または6番目の歯が1本なく、その両隣の歯を支えにする3本つながったブリッジです。CAD/CAM冠とは、保険適用の範囲が異なります。

図は仕組みを示したものです。数字は、お口の中央から数えた歯の番号です。
両隣の歯を削り、支えにする治療です。
支える歯の状態やかみ合わせを確認して判断します。前歯の欠損や、2本以上続けて歯がない場合などは、このCAD/CAMブリッジの保険適用範囲に含まれません。
※実施には医療機関の体制に関する要件もあります。取り扱いと治療の可否については、お問い合わせください。
05 / よくあるご質問
(気になることに、お答えします。)
- Q ほかの奥歯が抜けていても、CAD/CAM冠は使えますか?
- Aほかの奥歯の残り方だけで保険適用から外れる、従来の条件はなくなりました。ただし、治療する歯にかかる力などを確認し、適しているかを判断します。
- Q 親知らずも白い被せものにできますか?
- A制度上は対象に含まれます。ただし、生え方や歯の状態などによって治療方法が異なるため、診察が必要です。
- Q 今の銀歯を交換することはできますか?
- Aまずは銀歯と、その下の歯の状態を確認します。交換の必要性や保険適用の可否を含め、診察後にご説明します。
- Q インレーと冠は、どう違いますか?
- Aインレーは歯の一部を補う「詰めもの」、冠は残っている歯を全体的に覆う「被せもの」です。むし歯の広がりや、残っている歯の量などを確認して選びます。
- Q 治療は何回くらいかかりますか?
- A歯の状態や、先に必要な治療によって異なります。歯の形を整える処置、型取りやスキャン、装着などの流れと、通院回数の目安を診察時にご案内します。
- Q 白さや色合いは選べますか?
- A使用する材料によって、選べる色や透明感が異なります。周囲の歯との色の違いも確認し、ご希望を伺いながら材料の特徴をご説明します。
- Q CAD/CAM冠は、どのくらい長持ちしますか?
- A歯の状態、かみ合わせ、歯ぎしり・食いしばり、お手入れの状況などによって異なるため、一律に何年とはいえません。定期的に歯と被せものの状態を確認することが大切です。
- Q 歯ぎしり・食いしばりがあっても使えますか?
- A強い力がかかると、被せものに負担がかかることがあります。かみ合わせや歯の状態を確認し、CAD/CAM冠が適しているかを判断します。歯ぎしりや食いしばりが気になる方は、診察時にお知らせください。
- Q 治療後は、どんなお手入れが必要ですか?
- A被せものを入れたあとも、毎日の歯みがきが大切です。歯と被せものの境目や、歯と歯の間を清潔に保ちましょう。お口に合った清掃方法をご案内し、定期的に状態を確認します。
「私の歯にも使える?」と 思ったら、ご相談ください。
お口の状態を確認して、治療の選択肢をご案内します。
制度の基準日:2026年9月24日 / 2026年6月の診療報酬改定に対応
参考:日本歯科医学会「CAD/CAM冠に関する基本的な考え方」(令和8年3月・PDF)、厚生労働省「令和8年度診療報酬改定について」
ブリッジの参考:厚生労働省・令和8年5月29日通知(保医発0529第2号)
お手入れの参考:日本歯科医師会「歯科健診を定期的に受けよう」
このページは制度の一般的なご案内です。実際の適用は、使用する材料や歯の状態などを確認して判断します。




